さよならせいしゅん
世の中なんていうのは、悲しい世界を私が悲しむために悲しくあるのだ。走って跳んで転んで逃げても、目を瞑っても、やっばり世界の中心は私だった。私の立つここが、すなわち世界の起点で支点で終点。走っても走っても、逃れられない。ハイヒールをがりがりすり減らしても、私のことをもう好きじゃない誰かさんの袖に、闇雲に手を伸ばしてみても。
みぞれ雪に濡れた煉瓦通りは観測史上類を見ない滑りやすさで、ハイヒールは盛大に横滑りした。私史上最高に、すべって、いた今日の私は、ああもうこのくそ!ぜってぇヒールの塗装剥げたよ!気に入ってたのに!と胸の内で叫び、それでも止まらない。走る。
途中。
バイト中に考えてたやつ。
部誌の原稿にならないかなあ。
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